平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
学校主催の企業説明会にご参加いただくにあたり、採用担当者様にご配慮いただきた
い点について説明させていただきます。
1)職業安定法では、本人の適性や能力とは関係のない事柄によって、人材採用の選考
上差別的な取り扱いをすることが禁じられています。
企業に対する社会の監視が強まる中で、差別を禁ずる職業安定法のルール・考え方を
理解しておくことは、事業者にとって非常に重要です。
以下に挙げる質問は、本人の適性や能力と関係がなく、採用選考における不当な差別
に繋がりうるものです。
1.本籍や出身地などに関する質問
2.住居や周辺環境に関する質問
3.家族に関する質問
4.資産に関する質問
5.思想・信条などに関する質問
6.性差別につながる質問
また、労働者の求人を行う際は、原則年齢を不問としなければいけません。
年齢を理由に応募を断ったり、書類選考や面接で年齢を理由に採否を決定する行為は
法の規定に反します。
形式的に求人票を年齢不問とすればよいということではなく、年齢にとらわれない、
人物本位、能力本位の募集・採用をお願いいたします。
2)学校で行われる企業説明会の傾向として、学校の授業として開催されるケースも増
えてきています。
授業扱いにして学生の業界研究、職業理解に対する意識の向上、さらに学生の就職活
動への動機づけも目的としています。
企業側から見ると、学校主催の企業説明会は重要な採用活動の一環であることは前提
ですが、こうした最近の傾向をご理解いただき、この企業説明会が学生にとって有意
義な学習の場となりますようご協力いただければ幸いです。
授業扱いの形式をとる学校の説明会の場合でも、採用に繋がるような見学会などへの
誘導は積極的に行っていただければと思います。
以上、2点について十分留意したうえで、ブースに来訪された学生さんへの対応をお
願いいたします。